2016年12月31日土曜日

「世界と繋がりながら語り合うハイブリッド・ワークショップ ~夢を思い描き、未来を切り開く子どもたちを育てるために~」の舞台裏

2016年11月22日(火)岩手県立花巻北高校にて「世界と繋がりながら語り合うハイブリッド・ワークショップ」を行いました。
https://www.facebook.com/events/1734676373462196/

このイベントは、先進性とリーダーシップを兼ね備えたビジョナリーである花巻北高校校長の下町壽男さんが企画されました。
5月に下町さんからこのお話を伺った時に、私に求められていることは「学校の外と学校をつなぐ」役割だと思いました。
青森で英語劇で子どもの可能性を広げているサマンサさんとともに学校外と学校をつなぐ活動、学校外を意識した活動を先生たちに少しでも意識してもらい、ともすれば内向きになりがちな学校文化を変化させ、「総ががりでの学び」の実現に向けた一歩にしたいのではないか、と感じました。

その話をいただいて以来、「それでは、花巻で何をすれば良いのか?」がずっと頭の片隅にありました。なぜ呼ばれたかは分かりました。しかし、どうしたら良いのかは分かっていませんでした。2016年はZoomでのオンライン講座を多くやっていたため、Zoomを使った何かをやりたいというのはありました。

ZoomといえばZoom革命(http://zoom-japan.net/)の田原真人さんを誘わないわけにはいきません。すぐに田原さんには日程を抑えてもらいました。

そしてもう1人「学びを学校外と繋ぐ」ということでは一歩先を行っている前京都精華大学教授の筒井洋一さんを誘わないわけにはいきません。
『CT(授業協力者)と共に創る劇場型授業―新たな協働空間は学生をどう変えるのか』
http://amzn.asia/bPSQOi2
実際には筒井さんには私からよりも先に下町さんから声がかかっていました。

具体的なことは決めないまま、まずは世界に散らばっている人をなるべく集めようと思い、韓国やシンガポール、ニュージーランドのFB友達に声をかけ、日程を抑えてもらいました。日本国内の方はまずは現地にお誘いし、ダメならZoomでと考えていたので、下町さんを尊敬している方に声をかけ続けました。しかし、まだこの時点で具体的に何をするかは決めていませんでした。

7月頃だったでしょうか。田原さんが台湾でハイブリッド・ファシリテーションを行うということを知りました。直感で、花巻で行うことは、これだ!と思いました。これを行えばエポックメイキングな出来事になりそうだという直感が働きました。

8月末から下町さん、サマンサさんと1度Zoomミーティングを行い、その後下町さん、筒井さん、田原さんと4人で運営会議をFBグループで行いながら内容を決めていきました。
下町さん、筒井さんとは3人でZoomミーティングを行い、その録画を田原さんが見てフィードバックをもらいながら進めていきました。

2ヶ月前の9月下旬に告知を開始したところ多くの反響をいただき、リアルでも岩手県以外から多くの方が集まってくださることになりました。役者も揃いワークショップの内容も決まったので、次はもう1つの狙い裏ミッション「しもまっち大感謝祭」の実施について頭を巡らせました。

11月23日が勤労感謝の日だったので日頃の感謝を込めて、何かを渡したいと思い、キャリアクエストの齋藤さんと一緒にプレゼントを考えた結果、「しもまっちオリジナルTシャツ」を作り渡すことにしました。

しもまっちTシャツ











本会がどのようなものだったかについては、下記の田原さんや下町さん、サマンサさんのブログを参照してもらえるとよくわかると思います。


12月27日にこの会の振り返りをZoomで行ったのですが、教育をめぐる現状と理想への道のりについて考えさせられるとても良い振り返りができました。
2017年、この会を受けてどのような取り組みができるのか楽しみです。参加してくださった皆様、大変ありがとうございました。

20161122花巻と世界




2015年11月9日月曜日

丁寧で一人ひとりにコミットしたオンライン講座「ファシリテーション&コーチング講座~明日から役立つコミュニケーションスキル」

11月19日(木)から5週間に渡って
ファシリテーション&コーチング講座を開催します。

詳しくはこちら→http://flipped-class.net/wp/?p=1948

Facebookグループ「反転授業の研究」が主催です。
今回で8回目を迎える有料オンライン講座ですが、
私は第1回を除いて全ての講座に参加しています。
毎回多くの知見を吸収できる講座です。

何度も講座の運営に関わっていると講座で何が起こるかが
なんとなく分かってきます。

今回も初めての人が何人かいるんですが、オンライン講座初体験の人の中には
人生観が変わるような衝撃を受ける人が必ず現れます。

そして、その人の興奮が講座自体を活性化していくという流れが起こるんですよね。
それを想像しただけでもワクワクします。

今回使うzoom.usというオンライン会議システムなんですが
これがとても優れていて今まで使っていたICTツールと比較して
ストレスのないコミュニケーションが実現できます。

その無料体験会が明日11月9日(月)20:30からあるので
興味のある方はぜひ参加してみてください。
きっと面白い体験ができますよ。

無料体験会はこちら→ https://www.facebook.com/events/1652840141672478/1653126874977138/


【一人ひとりを大切にする講座】

オンライン講座を一度でも受講満了した人は感じていることだと思いますが、
コンテンツ(内容)とコンテキスト(文脈)がワクワク感に満ちていて
やりがいとつながりが持てる講座です。

ICTが苦手な人でも、一度ビデオセッションを体験してしまえば
最初の不安もなくなってスムーズに受講が出来ますし、それを
サポートしてくれてICTに強いスタッフもいます。

困ったことがあれば掲示板に書き込んでもらったりメールをもらうと
運営チームやボランティアスタッフが丁寧に対応してくれます。

そういったコミュニケーションを行えることがこの講座が
複数の元受講生のスタッフで構成されている強みなのですね。


【未来志向のマインドセット】

ファシリテーションやコーチングというのはどの組織でも
必要なスキルだと思いますが、スキルというと「技術」という
イメージを持ってしまいがちです。

ここでいうスキルとはそういった小手先の使える技術ではなく
普遍的な人としての在り方や生き方、普遍的なメソッドを示しています。

私たちはバックグラウンドもライフスタイルも属性もバラバラですが、
1つのベクトルを持っていて、それは「未来への投資」です。

もしこの文章を読まれている方で自分や自分たちの未来へ向けて
何かアクションを起こしたいと、と思っておられる方がいれば
ぜひこの講座を受講してみてください。

未来への様々な可能性が見えてくると思います。
それはとてもエキサイティングな体験です。
豊かな人生を歩むために、ちょっとだけリスクテイカーになりませんか?

http://flipped-class.net/wp/?p=1948




2015年9月12日土曜日

萩LOVEハイスクール1期(2011年度)

2011年4月より萩LOVEハイスクールが始まった。
萩LOVEハイスクールの初年度がどんな様子だったかは、萩LOVEのサイトやブログを読むとよく分かる。

「萩LOVEハイスクールとは」
http://www.hagi-love.com/hlh/page_1.html

2011/4/13  オリエンテーション 「萩商工生徒との初対面」
http://www.hagi-love.com/hlh/1306394234545.html
2011/4/15  ホームルーム 「萩love授業は目前」
http://www.hagi-love.com/hlh/1306505943141.html
2011/4/19  第1時限目 「萩LOVEハイスクールって何だ???」
http://www.hagi-love.com/hlh/1306394234545.html

地域情報誌「北浦うぇぶ」にも掲載してもらった。

http://hagiweb.com/pdf/89.pdf
(顔写真がどーん載っているので学校内外からも結構な反響があった)
(この時の生徒はもう22歳になっている。)

初年度なので、萩LOVE側も萩商工側(教員)も準備や実践にかなり力を入れていた。
生徒たちも大変な仕事を任された、というプレッシャーで時には凹みそうなりながらも一生懸命に取り組んでくれた。実際にたくさん失敗はあったのだが、それが本当の学びということだと思う。
結局この年は、萩市内の史跡や観光地を20箇所取材し、サイトにした。


http://www.hagi-love.com/hagilove/hagilove_0003.html

一年間萩LOVEの方もかなり多くの時間を割いて萩商工高校に足を運んだり、一緒に取材に行ってくれた。延べ7・8人の方が参加してくれた。
特に萩市観光協会の山口泉さんは授業の半分以上に参加し、サイトやブログに発信してくれた。※

この一年間で得た経験は、「地域活性化×高校生」というプロジェクトは実は
「キャリア教育」だということだった。
そして次年度の萩LOVEハイスクールからはそこをより明確にして取り組んでいくことになった。

※昨年度までのブログや萩LOVEサイトの情報更新はほとんど彼女の仕事だった。
今年度から仕事が変わったため2015年度の萩LOVEハイスクールの情報発信が途絶えている。これを今年度(できれば2015年内)に改善したいところだ。













2015年8月16日日曜日

萩LOVEハイスクール0期(2010年度)

2010年5月、プロジェクト型授業の相談をするために萩市国体推進室を訪ねた。私が担任をしていた情報デザイン科三年生の「総合実践」という授業では、社会と繋がったサイト制作を目標にしていた。1・2年次での基本的な技術を身につけていたため3年次には5人を1グループにして模擬ホームページ作成会社を作り、実際に公開されているページをグループで競い合って作るということにしていた。実際に公開されているページを作ることで多くの社会人との関わり、実践力が高まり、グループ(チーム)での制作を通して授業内でチームワークを身につけられると考えたからだ。しかし何を作るかというとその選定が難しかった。まず高校生が授業内で作るものなので、時間がかかる。また公開した後のドメインの管理や更新について考えておかなくてはならない。そのような条件を満たしたサイトはないかと考え探していたところ思いついたのが、萩市国体推進室のホームページ作成だった。

2011年は山口県で国体が開催される年で、各市毎に国体のサイトを作っていたのだが、萩市には独自のサイトを作っていなかった。他の市の多くは業者に発注していたが萩市にはその予算がなく萩市市役所のホームページのコンテンツの一部として情報発信していた状態だったので、これを高校生が改善していくという方法が取れないか?と国体推進室に持ちかけたのである。
担当の方はどんなものが作れるか見せて欲しいということで、早速ホームページ作成に取り掛かった。

この取り組みをよりパワフルなものにするために山口県内のネットワークを活かした。ちょうど4月に「第1回山口県WEB勉強会」が開催され県内外の面白い人たち(福岡のプログラマーや広島のSE、山口県内のデザイナーなど)が何か新しいことを始めようとしていた。そして県外の仕事をメインにしているレベルの高いWEBデザイナーやSEを4名招聘しアドバイザー兼審査員として関わってもらうこととなった。そのうちの1名は当時国内でも有数のユーストリーマー(Ustreamで動画配信をする人たち)だったので中間プレゼンや最終プレゼンは授業をユーストで配信した。

2011年2月に選考で選ばれたサイトが公開され、2011年12月まで更新された。(更新は情報処理部の生徒が行った)2010年12月に、このユーストの配信を知った地域活性化団体「萩LOVE」(任意のボランティア団体)のメンバーが訪ねてきて、一緒に萩LOVEのページを高校生に作ってもらえないか?と聞いて来た。詳細はまた年が明けてから、と言われ少し忘れかけていた3月中旬に萩LOVE代表の大平さんや萩LOVEホームページ作成者の吉賀さんたち数名で話に来られた。私ともう1名の教員2名で対応した。萩LOVEからはメリットとして、ホームページ作成の指導をプロから受けられる、自分たちの作ったものがWebに残っていき、いつでも萩を思い出せるなどがありますとの説明があり、私たちも萩LOVEについてやホームページの更新についていくつかの質問をした。
(参考:萩LOVEのサイトより)
http://www.hagi-love.com/hlh/1306394024331.html

話し合った後、2011年度から萩LOVEと一緒に授業を行っていくかどうかについて教員4・5名で検討会が持たれた。外部の人たちを授業内に日常的に入れていくということは今までなかったので、多くの教員は不安があり反対する意見も多く出た。私はその中で、2つの肯定的な意見を言った。
1つは、自分たちの地域を良くしようとボランティアで活動している人たちの姿を高校生に見せることで、その情熱や心意気を感じてもらえるのではないか?もう1つは地域情報を得るためにフィールドワーク(地域に出て話を聞くこと)が増え、自分たちの地域について知ることができるのではないか?

そして最後に「萩LOVEと一緒にやりたくないならやらなくても良いが、もしやらないのであれば別の授業コンテンツを用意する必要がある。それを探すのは大変で今年度のように上手くいくとは限らない。以前のように学校内だけで完結するクローズドな会社ごっこにしても良いが、それは後戻りで生徒のためにならず、情報デザイン科の未来がないと思う。良い代替案を探すか萩LOVEと一緒にやっていくか、生徒にとって何が良い学習環境かを考えて決めていきましょう」と言った。


そして新たな代替案は出ずに、2011年度から萩LOVEと協力した授業が始まることとなった。始まりはみんな不安だったのだ。

2015年3月15日日曜日

働き方と学び方の多様性 。ワークライフバランスの取れた働き方と反転授業の関係について

IT革命より様々な価値観が変化してきているが、働き方や学び方も大きな影響を受けて来ている。

ダンクソフトという会社は、社員のワークライフバランスというかライフ(人生)にかなりフォーカスした会社だと思う。普通の会社は、会社なのだから、当然ワークにフォーカスするのだが、この会社はちょっと違う。(ワークにフォーカスすると自然とライフにフォーカスするようになった、というのが本当のところかもしれない)

社長の星野さんとはコスモピア社長の田子さんを介して一昨年にお会いし、それからいろいろと縁があって昨年はリアルにお会いしたのも5回(東京で3回,萩で2回)くらいあり、ネット越しに会ったのも含めると10回くらいは顔合わせして話をしている。10歳以上歳の離れた先輩にこんな表現をするのはどうかと思うのだが、一緒にいるととても気持ちが楽になる方だ。
一昨日の3/13に松山市で星野さんのお話を聴いて思ったのは、思想が21世紀型で、反転授業の思想と一緒だな、ということ。

ダンクソフトは、社員からボトムアップで出てきた働き方に対する提案や意見をしっかりと考えて採用し仕事を回している。
徳島県などにあるサテライトオフィスにしてもトップダウンで出てきたものではなく、社員の要望から出てきたもの。
今までも何度も同じような話を聴いてはいたのだけど、仕事でなく星野さんの話を聴くのは初めてだったので、今までよりも集中して聴けて改めてこの柔軟性の高さはすごいな、と感じた(集中して聴いたといっても隣のダンクソフト兼サイボウズの中村龍太さんと途中星野さんの話についてチャットしていて聞き逃した点はありますが・・)

僕たちがいま取り組んでいる反転授業やアクティブラーニングの根っこにあるのは、子どもたちの21世紀型スキルの獲得なのだけど、根本的なところが一緒だな、と思った。
ダンクソフトのワークライフバランスの取れた働き方は、従来の経営者主導のトップダウンによる長時間労働で専業という働き方ではないし、反転授業の教え方や学び方は、授業者主導の一方的かつチョーク&トークによるアナログな授業とは違う。
もちろん経営者や授業者は目的や指針を示し指導はしなくてはいけないが、そのマネジメント方法はコアとなる部分を除いては、社員や受講者に委ねているところがある。
星野さんは権限委譲を行い主体的に働くことを推奨しているし、反転授業を行う僕らも、授業をデジタル化して外部化し受講者のペースで主体的に学ぶことが出来るように勧めている。

星野さんは元々アーティスト(音楽家)でその後プログラマーとして働き始めたという経緯もあり、またダンクソフト(最初の社名はデュアルシステム)初代の社長とは血縁関係なく会社を託されて社長になったという経緯もある。その辺りが普通の会社ではあまり出来ないところを軽々と越えている要素なのかな、と思う。
軽々と越えている、と書いたが、おそらく陰では相当の努力をしているし、また大変な修羅場を何度もくぐり抜けて来ているので、その体験がバックボーンにあって軽々と越えているように見える強さがあるのかなと推測する。
テレワークや在宅ワークなどを取り入れて、社員の要望を充実して働くいうのは一つの理想だと思う。

ただこういう話をすると「みんながそんな働き方が出来るわけではない」とか「一部の特別な人たちだけだ」や「サービス産業だけでなくて1次2次産業の従事者もいるのだ」、「四六時中仕事にフォーカスしていないと1流にはなれないし、競争に勝てない」などの批判も出てくるのだが、そういう働き方も含めて働き方が多様になる社会が良いと思っている。

我慢して働いてその対価としてお金を得るという働き方ばかりだと、、、ね。
それと同じで、成績を良くするためだけに勉強しているばかりだと、、、ね。

反転授業の話でも、その負の側面を語る人たちもいるのだけど、僕は星野さんと同じように、人生を楽しむ方向に歩んでいきたいので、あまりそれについては気にしない。

最後に星野さんの良く言われている2つの精神を紹介して終わります。

「楽"Play"の精神」
「Love your life, love your time」


2015年2月18日水曜日

トラブルは学びの山

このブログを書き始めたのは2月18日(水)1:00
本日は僕の勤務する学校の修学旅行3日目であった。
今回の修学旅行は行く前と行ってからの両方ともにトラブルの連続だったので、大変貴重な経験をさせてもらっている。そのことを今後の自分のためにも他の誰かのためにも備忘録としてここに残しておこうと思う。

僕自身にとって今回の修学旅行は年度当初は関わりの薄いものであった。今年から情報デザイン科だけでなく総合ビジネス科も合わせて商業科全体と束ねる立場となったため、昨年度担当していた学年主任を外してもらった。おそらく今回の修学旅行には関わらなくてもよい、という判断がされるはずであった。
しかし、諸事情により修学旅行に団長をサポートする立場としていくこととなった。それが昨年の12月のことである。この学年は4クラスあり担任とプラス2名の計6名が引率することが決まっていた。私は担任を持っていないため「プラス2」の1人という立場であった。この時点まではあくまでもサポーターであった。


ところが、実質的に団長として参加することになってしまった。
何故そうなったのかを以下に時系列にそって箇条書きしていこうと思う。

1. 修学旅行を1週間後に控えた2月9日(月)に団長がインフルエンザと診断され団長不在となった(大事をとり修学旅行前日の2月14日まで自宅で待機することとなった)。この時点で実質的に団長として修学旅行に臨む覚悟をした。

2.2月10日(火)時点であるクラスにインフルエンザが蔓延し、学級閉鎖にして感染を防ぐ必要に迫られた。僕はこの日別のイベントを主催していたためそのイベント運営に注力し、それが終わった後にこの状況を知った。

3.2月11日(水)建国記念日で休日に上記クラスのインフルエンザ感染者が規定数を超えたため学級閉鎖を行う。

4.2月12日(木)午前に他の2クラスでインフルエンザやインフルエンザと思われる発熱での欠席者が35名中10名弱出る。

5.2月12日(木)午後にインフルエンザで自宅待機している生徒から初日からの参加は無理でも17日(火)からの参加はできないか?という相談を受け、その対策案を練る。

6.と同時に修学旅行中にインフルエンザが発症した生徒を自宅に戻すためのシミュレーションを行う。

7.2月14日(土)に数クラス担任から「インフルエンザだと昨日時点で分かったと本日連絡を受けたがどうしたらよいか?」や「11日時点でインフルエンザだった生徒が行程全キャンセルしたいと言ってきているがそれでよいか?」などの連絡を受け対応し、航空機のキャンセル等の連絡があるため旅行業者とも対策を行う。

8.2月15日(日)修学旅行初日当日の朝、1名インフルエンザで全行程キャンセルの連絡を受ける。

9.結局7名インフルエンザで欠席のまま学校を出発。17日(火)から合流予定の生徒は16日(月)の午前中までに体調等の確認、後発生徒引率教員への連絡の段取りつけて航空機へ乗り込む。

10.羽田に着いてiPhoneを航空機モードから戻した瞬間、後発で生徒を引率する予定であった教員が来れなったことが判明する。バスに乗り込みすぐに教頭と代替教員について相談し決定する。

11.2月16日(月)午前に17日(火)に出発する後発組の確認と引率教員の予算の段取り、体調不良者への対応を午前中に終え、これで目処がついたとゲレンデに戻ると39.2度,38.5度の高熱を出した生徒が出たとの連絡を受ける。

12.急ぎ病院へ行ってインフルエンザの検査。陽性。シミュレーション通りの結果であったが、現実になるとさすがに堪えた。しかし感傷に浸る暇なく病院へ行った教員、旅行業者、教頭各方面へ連絡・指示。

13.次の日の新幹線等の手配が一段落した時に、もう一名38.8度の高熱の生徒が出る。即病院へ。インフルエンザ陽性。

14.結局3名が帰ることになり、諸々の手配を行う。

15.同時に誰が上記の3名を引率して帰るかについて深夜ミーティングを行う。

16.当初女性の教員が17日(火)の後発組を引率してくるため担任以外の女性の教員が3名引率して戻る予定であったが、代替教員が男性であったため、女性教員を帰すと女性が1名だけになってしまうため担任以外の男性教員を帰した方が良いのではないか、ということが考えられた。

17.そうなった場合、担任以外の男性教員とは僕しかいなかったため、僕が3名引率して帰るという提案をした。

18.しかし僕が帰ると指示系統が乱れて困る、という意見が多く当初の予定どおり女性教員が引率して帰ることとなった。

19.17日(火)は5名(7名のうち2名は全キャンセルとなったため)修学旅行に後発で参加し、3名がインフルエンザ発症のため帰るという状況になった。午前中は定例の教頭の連絡、5名を引率して来る教員との連絡、3名を引率して帰る教員との連絡、他の用件で連絡してくる教員との連絡、他のバスに乗っている担任や旅行業者との連絡などを分刻みで行う。

20.17日(火)にインフルエンザが出た場合の対応も十分に考えて移動する。

21.幸い17日(火)にインフルエンザの発症はなかった。

以上が2月9日(月)から2月18日(水)1:00までの顛末である。
この内容は自分自身を振り返ることとともにこのような事態になった時に、何をどう対処したらよいかのケーススタディーとして活用できるのではないか、と考えてここに記載した。

本日18日(水)がどのような結果になるかは、追記でお知らせします。

2014年12月31日水曜日

Noovoのクラウドファンディングについて〜Ane Einさんを応援しています〜

Ane Einさんのクラウドファンディングを応援しています。
Einさんはイギリス在住のアーティスト でありシリアルアントレプレナー(連続起業家)です。まだ彼女は20歳と若いのですが、その経験値は驚くほど高いです。
e-Learningの会社を経営していた彼女は世界をフラットな良い方向に変えようと小さな企業やスタートアップをブランディングを通じて支援する「Noovo」を立ち上げました。
(Noovoを立ち上げた経緯は下記URLからご覧ください)
英語原文は以下
http://5914.co/the-making-of-noovo/
日本語訳は以下(田原さんの解説付き)
http://masatotahara.com/?p=1157
あとクラウドファンディングについてやEinさんについても「Naverまとめ」でまとめてみたのでご参考ください
http://matome.naver.jp/odai/2142003226736790601

僕がEinさんを知ったのはFacebookグループ「反転授業の研究」を主宰されている田原さんを通じてなのですが、田原さんのことは今までのやり取りの中で全面的に信頼しているので、「信頼している人の信頼している人はほぼ間違いなく信頼出来る」ということとAneさんのWebサイトや動画を見て、この人はある意味で本物のソーシャルアントレプレナーだと思ったので全面的に応援し始めたわけです。
一般的に若い人は自己実現(社会的・利他的なファクターのある行為)する前に自我実現(アイデンティティーの確立)に苦しんでいて社会的な関心が低いことが多いのですが、彼女はすでに資本主義世界を覆う閉塞感に気づいてそれを乗り越える取り組みを行っています。それは素晴らしいTrialだし、それを彼女のような才能ある若い人が行うことにも意義があります。僕はもともと若い才能が大好きだし、それは未来への希望だと思っています。
実際に$100出資しましたが、そのPerk(見返りの商品やサービス)も充実しています。
その詳しい内容は田原さんが解説してくれているので下記をご参照ください。
http://masatotahara.com/?p=1209

彼女を支援するために異能の人たちがものすごいスピードで彼女の書いた英文を日本語訳しました。僕はその光景を目の当たりにして圧倒されて最初の頃は次に訳を出してみようか、などと思っていた気持ちが吹っ飛んでしまうくらいでした。
それくらいすごい人たちがサポートしている素晴らしい才能です。
ぜひ皆さんも未来への希望を持って彼女の考えていることや行っていることを見てください。

2014年初めてのブログエントリーにして最後のブログエントリーとなりましたが、世界や社会・教育の未来について暗闇の中にも明るい光が見えてきていることを感じています。